
マンションの老朽化問題
についてのお話です。
老朽化マンションの多くが再生できずに放置される運命です。
空き住戸の増加から建物全体の維持管理が疎かになります。
急速にマンションとしての不動産価値は減少していきます。
所有者にとっては、負の財産となります。
どの世帯においても不動産は、その将来設計において大きな資産価値を想定しています。
その不動産を、将来子どもが独立し、夫婦2人になって売却しようとしたとき、全く買手もつかない、
では、貸して賃貸収入でも得ようと思っても、借り手もつかない、
仕方なく、自分たちが居住を継続していくしか、選択肢がない、
としたら、どうしますか。
そんな状況でも、区分所有者は その責任から逃れられません。
デベロッパーは、確実に利益が見込めるようなブランドエリアのマンションの建替えにしか、興味はありません。
長い時間のかかる建替えの手伝いでは、売上・利益の確保ができないからです。
多くのマンションの老朽化問題への解決策は
マンションが新築で建ったときから既に始まっています。
築80年後、100年後のマンションについてビジョンを明確にしていくことです。
・無駄な積立金の支出
・必要な修繕の未実施
・高経年マンションでの管理不全
といったことに対する予防策を計画的に講じていくことです。
いつかそのときが来たら、皆の合意形成ができて、思うような建替えができると、考えているとしたら
⇒はっきり言います、 幻想です。
管理不全マンション、廃墟マンションへの道をまっしぐらです。
◆不動産の専門家も、その本音は
マンションの老朽化問題に巻き込まれたくなければ、買手がつくうちに、さっさと売って出ていくことだ、といいます。
(要は、できるだけ早く売り逃げしたものの勝ちだと)
そして、もし別のマンションに住むのなら、JR各社主要路線の駅前徒歩圏内で、築浅物件に住むこと
その物件も一定年数住んだら、売れるうちに別の物件へ引っ越すことだと。
⇒こんなことができる人、どれだけいるというのでしょうか?
多くの方が、人生において住宅の購入は、1度あっても2度ではないでしょうか。
ですから、人生に1度あるかどうかの大きな買い物 マンションに将来も安心して住み続けるためには、1日でも早いトータルビジョンを描き、実行に移すことをお勧めします。