給水ポンプ トラブルの防止

マンション 給水設備(5)

マンションにおける給水ポンプの役割は極めて重要です。
事後保全ではなく、予防保全が重要です。

それは、故障して断水したときに初めて分かります。

日本のポンプは極めて優秀ですが、
「何もないこと」が「何もしないこと」ではないということです。
つまり、点検や整備は必要欠くべからざるものということです。

給水ポンプに関するトラブルとして、
断水、溢水(いっすい)、騒音があります。
(溢水とは、水があふれ出ることです)

原因は比較的単純なことが多いですが、
いずれも事前に何らかの対処をしなかったことによる人為的ミスで、
特に、管理組合、管理会社の認識不足がトラブルを発生させている
例が見受けられます。

予防保全ではなく、事後保全的な対処を当たり前に思っている
ところが問題です。ポンプには計画的なメンテナンスが必要です。

ポンプには消耗する箇所があります。
駆動関連部品は当然ですが、制御部品も消耗します。

ポンプの「オーバーホール」とは、「新品同様の性能に近い状態まで
回復すること」です。設置してあるポンプを取り外して工場で作業を
行います。

マンションで使用しているポンプの場合、ほとんどがポンプの取り外しや
再設置に費用(特に人件費)がかさむなどの理由から、オーバーホールより
「取替え」を選択している場合が多いのです。

現場で行える作業で、トラブルの防止やポンプの寿命を延ばすことが可能です。

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